Walls No More(Hibrid Value Chaine)ウォールズ・ノーモア(旧ハイブリッド・バリューチェーン)

これまで経済市場から外されてきた世界の人口の3分の2の人々が地域およびグローバルな経済市場で消費者そして生産者になる能力を持つことを目標と しています。人間が人間らしく生活するうえで最低に必要なのは、食料・水・住居・燃料・医療・教育・金融サービスです。ウォールズ・ノーモアは、地球人口の誰もがこの権 利を得ることを目指すイニシアティブです。

ウォールズ・ノーモアは以前はHybrid Value Chain(HVC=ハイブリッド・バリューチェーン)と呼ばれていました。極貧民を大手企業のクライアントとして繋げるというスキームで 2004年にメキシコ住民の40%を占めるスラムの極貧層が大手のセメント製造販売企業セメックス社のクライアントとなりえることを実証したのが、HVCの最初 の例となりました。

生活を改善するための製品(この場合は家を造るためのセメント)がこれまで輪の外にいた貧民の手に入る 値段を割引するとはいえ、一億人のスラム住民が一気に企業にとってクライアントとなる 橋渡し役の市民組織 / NGOにはコミッションが入る というwin-win-winのスキームです。南米のコロンビアでは、大手のタイル製造販売会社が同様のやり方で販売経路をつくり、インドではやは り貧民の住宅の分野において、又メキシコでは大手企業が小作農に灌漑施設を販売するという販売経路ができあがりつつあります。アショカはこの経路をつくる 過程で実践に基づいたアドバイスを提供し橋渡し役を担います。

日本でも、企業の社会責任(CSR)が問われて10年近い時間が流れました。
が、主業とは一線を引く課外活動のような形が一般的なCSRとして定着しています。
このCSRモデルは「美しい小さな出来事」の域を出ず「変える力」にはならないという理解が浸透し、真の意味での「企業の社会に対する責任」が問われる段階に入っています。
そこで、ASHOKA JAPANは2015年7月から「Every Company-A-Changemaker 企業が世界を変える」キャンペーンを立ち上げ、企業がどのように世界を変える力となりえるかを皆さんと一緒に探索していきたいと考えています。

第1回キャンペーンのご報告

campaign & project 2015 – 2020
主催:一般社団法人アショカ・ジャパン
協力:株式会社博報堂 |
未来教育会議 | Ideal Leaders株式会社 | 英治出版 | Ambitioners`Lab | 有限会社Change Agent

一般社団法人アショカ・ジャパンは、21世紀の世界を変革する鍵は豊かなリソースを持つ企業にあるという合意に基づき、【企業の力で世界を変える:Every Company-A-Changemaker(ECC)キャンペーン・プロジェクト】を始動します。 このキャンペーンは株式会社博報堂をはじめとするビジョンの共鳴者からのご協力を得て遂行いたします。
企業の社会責任という通念は19世紀から存在していますが、 近代では1960年代から企業の環境への責任(CSR)が盛んに問われるようになり、経済活動がグローバルな展開を始めた1990年頃からとりわけ注目を集めるようになりました。そして2011年には、企業価値と社会価値を同時に実現する概念としてCSVが、マイケル・E・ポーター教授によって提唱されました。経営戦略の外にある慈善事業的な位置づけとしてのCSRではなく、企業が主業で社会の向上に関わるという企業の新しいあり方の提唱ともいえます。
エネルギー源が枯渇し、貧富の格差が拡大し、テクノロジーが人間の能力を超え始める新しい時代がすでに始まっています。この新しい時代では、これまで60年間続いたビジネスモデルが当てはまらず綻びが目立ち始めています。この時期において、企業の在り方と役割を再定義し、21世紀型の企業戦略を具体的に考え行動するためのインスピレーションときっかけを提供する仕掛けが今必要なのではないかと考えたことが、このプロジェクトを生み出した大きな動機です。
2015年7月から2020年オリンピックに向けて市民セクターと企業セクターの間の壁を乗り越え、一つの目標に向けて恊働し、時代の変化を素早く読みとり対応する革新的な取り組みに挑戦する企業や個人を, 国内と世界各国から招き講演、ワークショップ、対話、議論の場を提供いたします。60年前からと同じ経営を続けていても未来がないが、どのような手だてが可能なのか解らないとお考えの企業経営者および企業人の皆様とともに、21世紀の企業のあり方を見いだして行きたいと存じます。


つきましては、このキャンペーン・プロジェクトを始めるに際し来る7月2日(木)に、ユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティング株式会社の代表取締役 プレジデント&CEOであるフルヴィオ・グアルネリ氏(Fulvio Guarneri)をお迎えし、オープニングイベントを開催致します。

ユニリーバ社は、ラックス、ダヴ、クリア、リプトンなどのブランドを約190カ国で展開する世界最大級の消費財メーカーです。「環境負荷を減らし、社会に貢献しながらビジネスを2倍に」という企業ビジョンの下、2010年に「ユニリーバ・サステナブル・リビング・プラン」(Unilever Sustainable Living Plan)を導入しました。同プランでは、2020年までに「10億人以上のすこやかな暮らしを支援」、「環境負荷を半減」、「数百万人の暮らしの向上を支援」という3つの大きな目標を中心に、約50項目にわたる数値目標が設けられました。目標達成に向けて、現在も世界各国のユニリーバで取り組みが進められています。事業のあらゆる部分にサステナビリティを組み込み、売上成長とサステナビリティの両立をめざす同社の成長戦略は、21世紀のビジネスモデルとして、世界中から注目を集めています。概念だけではなく行動に踏み出した先端的な試みと称されるユニリーバ社の取り組みにご興味のある方は、是非オープニングイベントにご参加ください。当日は、ユニリーバの日本でのビジネスを率いるグアルネリ氏から「ユニリーバ・サステナブル・リビング・プラン」を導入した背景や、取り組みの進捗をデータや映像を交えてご紹いただきます。また、同プランに取り組む上で、企業チェンジメーカーとしてどのようなチャレンジに直面しているのかについても、率直にお話していただきます。

[ 講演詳細 ]
日時:2015年7月2日(木)16:00~18:00(開場 15:30)
会場:国際文化会館 岩崎小弥太ホール(港区六本木5-11-6)
プログラム:
第一部/アショカ創設者・代表Bill Drayton氏のショートスピーチ(動画5分)ユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティング株式会社プレジデント・CEO Fulvio Guarneri氏によるプレゼンテーション(50分)
第二部/Q&Aを中心とするGuarneri氏との対話会 (50分)
定員:80名